Winter's man

かんがえたこといろいろ

スガフェスに行ってきたよ

 

        ※ライブレポじゃないです。ただの感想です。

 

 

行ってきたよー。スガフェス。2017年5月6日さいたまスーパーアリーナ

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スガシカオは、曲は昔からちょいちょい聴いてたけどファン歴はホント最近。にわかではあるけどポルノに負けず劣らず大好きです。

それでもマニアじゃないよ。

デビュー当時からの、載ってる雑誌買い集めて、シカオのインタビューに目を通して、何考えて曲を作ったかとか、何のギターを何本持っているとか、誰と交友関係あってどこに住んでるとか(あっ、これは岡野の近所…)あんまり知らない。あえて知ろうとしてないかも。

知ろうとしないのは、自分がもうポルノ沼に落ちてるので、シカオ沼に落ちたくないってのもあります。シカオちゃん、年齢行ってるだけに深そうだしね。

 

たぶんライヴと楽曲を純粋に楽しみたいっていうのがその理由なのかな。

なんにも情報持ってなくて頭が空っぽな方が、自分の感じたままの印象と理解で楽しめるような気がする。しないかな?

例えばルネ・マグリットの「傑作もしくは水平線の神秘」ですよ。人は一人一人の頭の上に月を飼っている?って見える絵です。月は地球に一つしかないけれど、人間が見る月はひとりひとり違う月のイメージと解釈を持っているんです。

↓こんなの

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私の場合、他の人の解釈やミュージシャン当人の「こういうことを思って書きましたー!」ってのに振り回されるんだよね。

だから情報は要らない、という楽しみ方をしているんです。スガシカオについては。

 

…とは言え!!

 

とは言えですよ。

 

スガフェスに呼ばれて、「シカオに会えた。それだけで良かった」と替え歌を歌い、業界一ののスガマニアです!と公言した岡野昭仁の、気持ち悪い浮かれっぷりを見ていたらさ、「えっ、そうか、そうなのか………うーん、うーん、くそぉ、負けないぞー」と岡野昭仁に対しての理由のないライバル心がむくむくと湧いてきたぞ…(笑)

今ごろ、マニアもいいな…と思いAmazonスガシカオのページ開いたりして…。

それにしても岡野の気持ち悪さときたら。

誰かのファンであるって、傍から見たらみんなこんなに気持ち悪いことなのでしょうか。きっと私も気持ち悪いんでしょうね。人のふり見て我がふり直せ。ま、もう今更直さなくていいけど。

 

 

当日参加したアーティストは、第1部として怒髪天、THE BACKHORN、UNISON SQUARE GARDENふなっしー、RADIO FISH、稲川淳二Mr.Children。第2部としてSKY-HI、高橋優、flumpool山村隆太(高橋優と山村隆太はシカオと3人でスガンプーユというユニットを組む)水樹奈々ポルノグラフィティkokuaです。

バラエティに富んでますね!!

ポルノを除いてkokuaはライヴに行ったことありますが後はお初。私にとってはあんまりライヴ観る機会のないような方々です。やー、改めて思い返すとこれってすごいお得なことだったよね!まるで高枝切りバサミを買ったら羽毛布団が付いてきたようなお得さだよね!!ん?

それにしてもスガさんの人脈がね。多岐にわたっていて、こうやってフェスを作ろうとした時に駆けつけてくれ助けてくれる友達がいっぱい!すごいなーと思った次第でしたよ。

 

 

 第1部はバンドのライヴ、第2部はハウスバンドにkokuaを迎えてそれぞれのアーティストとスガさんのライヴ、その後にスガさん個人のライヴという編成でした。

1部のバンドのライヴにも1曲はスガさんが関わって一緒に歌っていましたね。

怒髪天は「夜空ノムコウ

SMAP解散の時に封印するって言った言葉はどうしたの?もう解禁かよ!早いわ笑)

バクホンは自曲の「With You」をスガさんと一緒に。

ニゾンはこれも自曲の「シュガーソングとビターステップ」をスガさんと一緒に。

ミスチルは、桜井さんがスガさんのために(?)作った曲「ファスナー」を2人で。

SKY-HIは「19才」を。

スガンプーユは「夜空ノムコウ(アコギバージョン)」

(2回目の解禁だよ)

水樹奈々は「はじまりの日」をラップ部分Mummy-D(!)を交えて。

ポルノグラフィティは「黄金の月」「SWEET BABY」「コノユビトマレ」をメドレーで。

 

シカオ好きとしてはホント夢のような空間でしたー♡

どれも良かったけれど個人的に、桜井×スガの「ファスナー」とスガンプーユで歌った福山雅治の「家族になろうよ」とMummy-Dを入れた「はじまりの日」を聴けたことがすごく印象に残っている。

それに何より、岡野昭仁の声で歌う「SWEET BABY」が聴けたことが嬉しい!

 

 

 

「ファスナー」

って改めてよく聴いてみれば、メロディは確かに桜井さんなのかな~とは思うけれど(世代だけどミスチルに全然詳しくない^^;)歌詞は絶対スガさんでしょ!っていうほどスガさんぽいのだ。

最初、なんの予備知識もないままに「ファスナー」聴いた時、普通にスガさんの曲だと思ってたもんね。あとで、ミスチルのカヴァーと知ってびっくりした。

パンフレットでも桜井さんが「今でもこの曲はスガさんの声で頭の中で流れる~」云々言っていましたよね。桜井さんとスガさんが交じり合ったちょっと不思議な曲です。交じり合うってこれこそコラボレーション。いや、桜井さんがスガシカオに汚染された…コンタミネーションと言えるかも。

 

 

 

家族になろうよ

この曲のサビの、緩やかに波打つようなメロディにスガさんの声ってよく合うんだなあ。

岡野がパンフレットで、スガさんの声は倍音豊かで~って言ってましたが、スガさんの声ってライヴで聴くのとテレビとかで聴くのと結構違うような気がします。ライヴだといいかすれ具合の美しい、細かい声の粒々が本当に豊かにたなびくような声に聴こえるんですが、テレビだとちょっとスカスカな感じがします(ごめん!)

これは実は岡野もそうで、テレビだとやたらキンキンと高音だけが響く気がするのです。ふくよかな声に聴こえない時がある。

こういうのって、ライヴ会場の方のマイクがいいからなんじゃない?とも考えられる。それは確か。

けれどですよ。私は、テレビの音声はスガさんや岡野が出す声の、ある部分の周波数を削って流すのではないかと思っているのです。これ、絶対にあるような気がする!(最もライヴ会場だと壁からの反響というものもあるのは分かってます)

逆に、実際生で聴くとちょっとうざい…と感じられる人の声がテレビで聴くとちょうど良いように聴こえる時もある。

まあ、私の耳も良いとは言えない状態なので、これは私が感じているだけかも知れないです…(^^;

 

 

「はじまりの日」

これは大好きな曲です。

スガさんのライヴで聴いたこともあるんですが、いつもラップ部分はスガさんが歌います。それにも全然不満はないですよ。ないんですけどでも。CD通りのも聴いてみたいじゃないですか!それがこの日、目の前でMummy-Dが歌ってくれるなんて!

そして水樹奈々さんとのコラボレーション。

この歌詞は、僕と彼女が一緒に今までいる場所を抜け出して旅立つというストーリーなので、奈々さんと歌うのはすごくピッタリハマった感じです。

 

それにしてもこの歌詞の、「逃げる」「エスケープ」という後ろ向きと「未来」「はじまり」という前向きな言葉の交じり合い。

はじまりの日 feat.Mummy-D - スガシカオ - 歌詞 : 歌ネット

うん?でも、「逃げる」って悪いことなの?

私の世代、何者からでも、逃げることは弱いことであり恥ずかしいことという風潮が強くありました。学校でも仕事でも、何か困難に立ち向かって闘って勝ち取ること。それが正しいことであり、それができないのは社会の中で負け組であると、そういう時代だったような気がします。

だから何かのコミュニティでうまくいかないことがあると、そこをずっと出て行けずに永遠に戦っていなければならなかった。ボロボロになりながら。

それに何の意味があったんだろうね?

人には向き不向きがあって、一つのコミュニティでうまくいかなくても他のコミュニティでならうまくいくかも知れない。そこでどうしてもうまくやっていけないなら、そこを飛び出すことを考えたっていい。何度でも。

そしていつか自分の満足のいく場所に降り立った方がいい。

学校でいじめにあっている子供たちや、苦手な部署で働いてうまくいかず自殺を考えるまでに思いつめている若い人たちの話を聞くにつけ、そう思うのです。

逃げることは恥ずかしいことじゃないよ。

そこはきっと自分に合わない場所で、そこから逃げることは「自分の合わない場所から卒業」することだ。

ということを、この曲を聴く度つらつらと考えているのです。

自分のいるべき場所は他でもない、自分が見つけ出すべきなんだよな。

それはさておき、この曲を聴いたからには、次は同じくMummy-Dとコラボしている「ドキュメント2010」も聴いてみたいな!こっちはくだらないまでに楽しい曲だよ!

 

 

「SWEET BABY」

こういう曲、さいたまスーパーアリーナのだだっ広い会場で、kokuaの見事な演奏で、水樹奈々ちゃんの可愛らしくもパワフルな歌声に酔いしれて健全な汗をかいた後に歌っていいものであろうか。

こういうのは小っちゃい場末のライヴハウスで、気持ち悪いファンと化した観客の前でネチッこく歌うスガシカオだから似合っているんだよ?

それを、パブリックイメージが「ザ・健全ロックバンド」のヴォーカルが爽やかに歌うんだからねえ…。

いやっ、disってるわけじゃないよ!

実は、岡野昭仁の本性とは「几帳面で真面目で真摯なA型の仮面の陰に隠れた変態である」ということを私は確信しているのである。だから変態であるシカオのSWEET BABYを歌うのは理にかなっている。

…って誰かおんなじことを思っている人いないかなっ!?笑

いないか。

まあ、昭仁君は甘い明るい声を持っているからね。そこまで隠微な「SWEET BABY」では無かったけれど、だからこそ、どこか密かに同じ匂いを持っているスガシカオの変態っぽい楽曲の解釈を、岡野昭仁がどう繰り広げるか。フルで聴きたかったよ~~~~!

 

それからめっさ力強い「コノユビトマレ」。

フォロワーさんと100人とまっても大丈夫だねイナバ物置も真っ青だねなんて話してました(笑)

これにもきっと岡野なりの解釈がある。これを全部聴いた時に、私はどう感じるんだろう、という事にすごく興味があって。自分に興味があるっていうのも変な話だけど。でも聴いてみたいのです。

ぜひ、スガシカオトリビュートアルバムを全曲岡野昭仁歌唱でリリースして欲しい。下さい。お願いします。誰が喜ぶって、私が喜びます。

ていうか業界一のスガマニアを自称するんなら岡野が自費で作ってくれー!

 

そして、新藤さんも良かったよー!

重くて厚いkokuaとどう共演するかずーっと興味津々だったの。

kokuaはテクニカル集団ということで、どこかロックのグルーヴには合わないと敬遠する人も結構いるらしいんだけれど、私は初めて聴いた時この安定した居心地の良さに天にも昇る気分だったよ!

本間さんがスガフェス終わった後、ポルノについての「コクアのレジェンドベテラン勢に支えられて 自由度を増したポルノには なんとも言えない無敵感が有りました」のツイートにすごく首を縦に振ったの。ポルノは kokuaのバックバンドに圧倒されてはいなかった。却ってkokuaの掌の上を、どんなに暴れても壊れないステージとして思いっきり弾けられた印象があったんだけどどうだろう?

そして、新藤さん自体の演奏は重くはないけれど、すごく最近「軽妙さ」を感じる。軽妙とは軽やかで軽快でうまみを感じること、なんだけれどまさにそういう感じ!

ということを、ギターに少しも詳しくない素人が言っちゃっても何にもならないけどね(笑)私はそう感じる。

 

 

スガさんの楽曲には、背中を押してくれるような大人の優しさに満ち溢れたキレイなスガさん曲(Progressとかコノユビトマレとかアストライドとか)と、大人だからこそ知ってる嘘や妬みや汚いところや情欲や快楽(もっとディープな妖しい快楽!)とかを惜しげもなく晒した変態なスガさん曲(イジメテミタイとか38分15秒とか8月のセレナーデとかRe:youとかとにかくいっぱい)があるんですよ。

でも、どっちのスガさん曲にも、自分の中の、人に話せないような嫌な部分、それも心の奥深くに封印してすっかり忘れていたところを、掘り起こして手のひらに乗せてハイ!って差し出されたようなそんな気分にさせてくれるところがあります。えぐい。

 

たとえば「黒いシミ」

黒いシミ - スガシカオ - 歌詞 : 歌ネット

この曲を聴くといつもどっか居心地が悪い。親しい人の隠しておきたいところを、思いがけず覗き見たような気がしてギョッとしてしまう。すごくもの哀しい気分になる。悲しい、じゃなくて哀しい。

こんな風に書いていると、だったら聴かなきゃいいじゃんと思うよね。なんでわざわざ居心地の悪い思いを進んでするのか。私ってアホなの?いやたぶんマゾっ気があるんだろうね。

でも、きっと、そういうのって忘れてはいけない感情なんだろうなって感じてる。

だけどその後に流れる「コノユビトマレ」や「アストライド」にどこか救済されるように、弱い感情を刺激されて結局泣いちゃうんだな。

 

 

 

スガフェスではフェスらしく外のけやき広場ではフェス飯の屋台がずらーっと出ていました。最近スガさんファン以外にも認知されつつある、かけすぎ部(スパゲティミートソースには粉チーズを、うどんにはネギを、牛丼には紅ショウガを、本来の食べ物が見えなくなるまで山盛り掛けるってやつです。ネギやショウガはいいとして粉チーズはチョー体に悪そう…そこだけは支持できん!)の屋台ももちろんね!

それからスガうたダンジョン(スガさんのモノマネ)や200キロ以上離れた場所から自転車で会場まで来ることができたなら無料でフェスに参加できるイベントやら、それはそれは盛りだくさん。

それなのに私が撮った写真これだけ!それも始まる前(泣)

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会場中いっぱい見て回ってたら楽しかっただろうなあ~~~!

 

私は今回ライヴ中心に的を絞ったので、あんまりそういうところ楽しめなかったんだよね。 温玉しらすご飯食べてビールを飲んだ以外はずっとさいたまスーパーアリーナの中だった。いちごけずり食べたかったよおお。

 

スガフェスは20年に一度のフェスらしいので、次にやるのは20年後…果たして私もスガさんも元気でいられるかっ!?!?

でもその時こそ音楽以外も楽しもうっと!!

 

※なお関西でもスガフェスが行われる模様。詳細はまだ不明