2016年11月16日
行ってきました!真赤激。カープの優勝のお祝いイベントです。
16日、17日と開催されて16日は応援団長がポルノグラフィティ、応援団員はサンフジンズ。ポルノグラフィティの大ファンとしては浮かれてる彼らの顔を見ずにはいられませんよね。
でもですね、最初にこのイベントが発表された時にはどんな音楽イベントになるのか皆目見当がつきませんでした。だって普段のポルノの2人の通常運転、カープの話し出したら止まらない…、というのを見ているファンとしては、ひょっとして演奏は2、3曲、そして後はずーっとカープの話ばっかりしてるんじゃないの?という危惧が…。そう、カープファンが集まるイベントなのに私はにわかカープファンなのです!あんまり(ほとんど)カープに詳しくないのです。ホントにごめんなさい!
その他にもサンフジンズとどう関わるのかなーと。コラボあったりするのかなーとかついついつい考えてしまったり。サンフジンズの演奏で岡野歌っちゃう?民生さんか岸田さんと新藤が一緒にギターを弾いたりしない?なんてね。
残念ながらコラボはありませんでしたが、ガッツリ2つのバンドの対バンライブでした!MCはカープの話だらけでしたけどね!
ということでMCは割愛します(よく分からなかった…💦) 時間もたって細かいところは忘れているのでその時感じた感想のみを書いていきたいと思います。
サンフジンズについては今まで全く知らず、ライブの発表があってから知りました。不勉強ですみません。
奥田民生さん(カイ・ギョーイ)とくるりの岸田繁さん(ジューイ・ラモーン)とSAKEROCKの伊藤大地さん(ケン・シューイ)が結成したスリーピースバンドなんですね。サンフジンはもちろん産婦人科のサンフジンでした笑
普段のユニフォームは白衣、そしてライブをオペと言うようです。
生で聴くサンフジンズはサウンドが結構ハード!そしてロックンロール!なのに曲調ゆ る い。かなり趣味ですね、はい私得の何者でもないです。
ドラムの伊藤さんのドラミングは力強いです。おお、ここも私好み!奥田さんと岸田さんはギターとベースを曲によって担当替えしてたりして、はーどっちもイケるんやわ〜と感心してたりしました。そんで奥田さんベースでも歌歌っちゃうんだよね。さすが。
こういうギター、ベース、ドラムの「音が一音一音はっきり聴こえて綺麗に重なってリズムを生む」音楽って大好きです。ある意味今の時代にすっごい贅沢だと思うよ。
そして何より本人たちが演奏するのを楽しんで演奏してるのよね。大人の余裕たっぷりのいい意味での遊び、みたいな。
相方さんいわく、奥田さんと岸田さんはどこか飄々とした共通点があるって。うん、その雰囲気分かるー。個人的ですが、飄々と生きている人にどこか憧れを抱いているところがあるんですよ。自分が細かいところにこだわったりうまくいかないと焦って大騒ぎする性格のせいか、遠いところまで見据えて落ち着いて自分のペース守れる人を尊敬しちゃう。あー無理して自分以上に見せなくてもいいんだと思わせてくれる感じがして。現実から少し離れた位置を持っててでも離れすぎなくて、辛いことも楽しいことも諦観してるようで実は体感としてあって、みたいな。実際の奥田さん岸田さんがどんな人かは知らないですけど。
うん、でも「かちゅーしゃー」とか「ふじふじーん」とか耳に残るわめっちゃ。ホールよりライブハウスで楽しみたいと思ったバンドです。
次は応援団長のポルノグラフィティ。サンフジンズの演奏の後に、「サンフジンズの攻撃が終わりました。グラウンド整備をしますのでしばらくお待ちください」とのアナウンスが。まるっきり野球の試合になぞらえているのね。アナウンスしている女性の方も実際マツダスタジアムでウグイス嬢やっている方だそうです。
そうこうしてるうちにウグイス嬢のアナウンスでサポメンからメンバー、順番に登場!
サンフジンズが野球ユニフォーム仕様の衣装で揃えてたのに、ポルノは新藤が胸に黒と赤の四角い模様のある白いTシャツ(但しよく見ると赤い四角の中に白抜きでcarp!)と岡野がロングの白Tに赤いチェックの上着。左腕にカープ仕様のリストバンド。うん、あんまり野球感無いね。応援団長としてはこれでいいの?って感じだった笑
でも、気合い入ってないわけじゃなかったんですよ。実は気合い入りすぎて会場一面に溢れているほど入っていた!さすがは応援団長です!
岡野の表情が違うのよ。刺すような眼差し、戦闘態勢ready〜の状態。GO!の合図で今にも襲いかかってきそう。なんて言うか、7月にあった台湾ぶりだよ!
個人的な話になるけど、あくまでも!
9月のロマポルは楽しかったし、彼らのいろんなチャレンジ見られてとっても良いライブだったけれど、どうもね、チャレンジの発表会みたいな印象を受けました。あくまで私の印象ですが、ほらこんなことも出来るよ、あんなこともやってみました的な。
それは私たちをとっても楽しませてくれたけれど、演っている岡野の顔には終始どこか緊張感が漂ってたの。あまり普段やらないようなことに対してミスをしないように気を配っていたと言うか…段取りに気が削がれていたと言うか。
ファンとしては楽しませてくれて一生懸命な姿を見せてくれて、それで十分いいじゃん!と思う気持ちもあるけれど、私は彼らがライブの真っ只中で新しい生を受けて変貌する様を見たいの。LIVE ON LIVEと彼らが言ったようにライブを糧に喰っちゃって飲み込む瞬間が見たいのね。要するに私はライブでイッちゃってる岡野を見たいんです。はい。
で、台湾ではそういう攻撃的な岡野だったわけ。だから、またこの曲か〜と言われるようなシングル曲がほとんどでも、曲数が少なくとも全然物足りなさを感じなかった。
そして、考えてみればこの日だってほとんどシングル曲。なのにギラギラな台湾再び。いやそれ以上かも。
オー!リバルは何度聴いても骨格のしっかりした強さを持っている曲だと思う。でもダイキャスツアーでもロマポルでもくわGいたけれど今回はいないよ、大丈夫?…の危惧は必要なかった。力強さは変わらず。本当に大大大好き。
サウダージ、メリッサで新藤さんが誕生日に自分でお祝いとして買った赤いギターが初お目見え。1965年のES-345。ES-345は335の上位機種でゴージャスな外観とバリトーン・スイッチが搭載されているのが特徴とか。バリトーン・スイッチ…?何のことかあまり良くわかりませんね。ギターには詳しくないです。でもこのギター見た瞬間、あれこれ見たことないけど見たことある!という不思議な気分になりまして。後からやっとツイッターに載せてたギターだって分かった。思い出すのが遅いよ!
メリッサのギターソロはセミアコぽいちょっと柔らかい音がしました。
真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせはテレビ観覧を除いてのライブでは初披露でした。
この曲は初めてカフェイレで聴いた時、おおおおおーー!!!とテンション上がった曲で!どういうジャンルの曲なのか分からないけど、雰囲気がバベルの風に似てる感じがしたからエモーショナルロックなんかなって思った。こういうロックな曲に岡野の声って実によく似合うと思うのです。思いませんか?
新藤は黒のレスポールカスタム。このギターもめちゃくちゃカッコいい!
歌い始めると…いやいやいやこれ歌うの大変なんだなというのがひしひしと伝わってきました。歌詞を喋るだけで大変だと思うのに彼は全身使って歌うからね。まだまだって思ってしまった…ごめんね、これ歌いこなすのに時間がかかりそうな気がするわ。(そうとう上から目線) THE DAYも初聴きの時は歌詞を追うのにただ必死な岡野がいたもんね。
歌詞は岡野が度々描く、どう生きるべきかという心の葛藤を綴ったもの。きちんと読んでいくとひどく身につまされるし、忘れた頃に歌詞の意味が襲ってきてうぐぐぐぐーっとなりそう。岡野の歌詞は希望を求める○○しよう〜と歌っていてもそれは他人の背中を押す言葉というより、本人への言葉で、実はこうでありたいんだよーみたいに聞こえるから不思議だ。だから人間としておんなじように苦しんでいるんだ、って思えるんだよな。ありがとう、岡野。
必死な表情を見せて歌う昭仁に胸が高鳴ったよ。いつでも高鳴っているけどね。
真っ白が終わった後、新藤がアコギに、森男が赤いミニベースに持ち替えてる!ん?バラード?もももももしかして!!!横浜スタジアムでのロマポルでもやらなかった曲、ここでやらなきゃどこでやるって曲!みんなのカープキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
生で聴くのは初めてですよ!当たり前か。みんなそうだ。カントリー調の可愛い歌なんだなこれが。もっと他のところでも歌って欲しいけどカープ関連でしか歌えないよね。ポルノ好きな人だって他球団に忠誠を誓っている人もいるもんね。大人の事情だ〜笑
そして歌い方が優しくてキュートだ。すっごく好き。演奏はアレンジされてたんでちょい違和感あったけど。
LiARはロマポルのアンコールで披露されましたが、その時とは歌詞もアレンジも変わった曲。WOWOWでカットされなかったので、シングル曲としてCDで売り出されるまでの過程で全体がブラッシュアップされる様を見ることが出来た。貴重でございます。
カフェイレでCD音源で聴いた時びっくりしたよ。初聴きでレトロな雰囲気を持った曲だ〜って思ったのにすごく今っぽいEDM風味になってた!
この歌詞については、Cメロの「吐く息を凍らせマッチ棒灯したら素敵な夢が見れたの」が好きなんです。曲は全部が男性の言葉で書いてあります。でもこのセリフだけは男性の言葉にも女性の言葉にも取れるんです。だから嘘ばっかりついている?恋人もほんとうは、マッチ売りの少女が切実に幸せを求めたように真実の愛を求めたのかも…なんて想像も出来ちゃう。そして次に、僕も上手な嘘つきね〜と続くんですよね。ほんとうを隠してるのは彼女ばかりじゃないお互いさまなんですよね。
CD化された歌詞はロマポルでの仮歌詞よりもなんだか女性が魔性の女に描かれてるの。だからこの部分の柔らかさが際立つんです。本当に切ない恋です。
でもなんで新藤の作る曲って時々すごく明菜ちゃんぽいんだ?
アゲハ蝶も切ない片想いでしたね。クラップとらららの合唱で会場の一体感を作り上げていく。
そしたら更に一体感を高める儀式が待ってた…!!Before Centuryやるんかい、ここでも!!いつものかけ声はfu-fu-だけど今日はエービバディセイ?広島!エービバディセイ?優勝!でした。 ダサい?ダサいのを大真面目にやるのがいいんですよねっ!
間髪を入れずに…あれっこのコーラス…なぜお前がここに???って不思議な感覚に襲われる。
一瞬頭の中真っ白。ずーっと聴きたいと思ってた大好きな曲だけど、まさかまさかここで会えるとは思わなんだ…てか私ホントに反応鈍い!!!相方さんもう隣で叫んでるし。
ワンモアタイム!!!
ポルノの楽曲の中でトップ3に入る大好きな曲なんです!(当社比) だってね、岡野本人も何かで言っていたけどまさに身を削って歌う渾身の歌唱には、聴いているこっちまでいつも心臓を鷲掴みされるような苦しさと切なさを味わう。
きっとこれって震災の時に昭仁の野生の本能が大爆発して出来た曲なんだと思う。「なぜこの歌を作ったのか、なぜこの歌を歌うのか、なぜこの歌を歌い続けるのか」の凄まじいまでの説得力に溢れている。これって音楽に対する原始的な欲求に結びつくものだと思うのです。身のうちから溢れ出る「伝えたい」という想い。絵を描く人はそれを絵で表現する。文章を書く人は文章で。それなら音楽を作れる人は音楽で語るでしょう。
震災を歌った歌だから素晴らしいと言ってるわけではないの。震災はただきっかけに過ぎず、音楽に対しての揺るぎない信念を感じられる絶対的な存在感を持つ曲なの。物語的に美しくまとまってる楽曲が多いポルノにしては珍しいタイプかも知れない。
だけど、だけどですよ、残念なことにここと次のTHE DAYの流れが素晴らしくて興奮しててもう岡野の声と演奏をただ身体に浴びているのが心地良くて、あんまり覚えていないのです……。ワンモアのギターソロって初めて聴いた時からなぜか好きなの。いつも聴き入っちゃうし新藤さん見つめてしまうところ、なのにちっとも覚えてない。ああ、情けない。でもいいの。すごくカッコよかったのはよく分かってる。
THE DAYも…初めて生で聴いたリクエステージの時には、え?こんなもの?みたいなちょっとCD音源と比べて物足りない感覚があった。でも演奏を重ねていく度に身に付けてきた力強さがここで一斉に吐き出された感じある!それから個人的に、ロマポルでどうしてもシンクロライトの演出に心を奪われて、純粋に歌唱演奏だけを自分の身の内に取り込むことができなかった悔しさを解放することができた!ここでこの2曲が続けて聴けたの奇跡なんじゃないかと思う。本当にありがとう。
ワンモアとTHE DAYのすごい気迫に圧倒されて言葉を失ってただ相方さんと抱き合ってた。力尽きるよ。もう、岡野くんお手柔らかに!いや、柔らかくしなくていいわ。
そしてハネウマライダー。力尽きてたんですけどね。こう煽られてはタオル回すしかない。サンフジンズやポルノのファンというよりガチのカープファンぽい人も結構いた感じだったけど、みんな笑顔でタオル回し。こうやって盛り上がっていく様を見るのが好き。すっごく楽しかった!
ここで本編は終わり。普段ならポルノコール、なんだけど、んんん?今日ってポルノチャチャチャでいいんでしょうか??と思ってたらいつの間にかどこからともなく「カープ!」の声。そして続くチャチャチャ!なるほどカープチャチャチャかー。
アンコールに応えてくれた2人が登場して苦笑い。「いや、わしらカープじゃないけどね」それはそうなんだけどね。
今度は2人ともTシャツの上に赤いカープのユニフォームを着てました。
MCの後にデビュー曲が「アポロ」で〜って話し出す岡野くん。相方さんはすぐにピーンときたらしくて「やるよ!」と私に合図してくる。私ホントに鈍くて何を???ってぼーっとしてました。「吉田拓郎さんに作ってもらった〜」まで言われるまで気が付きませんでした笑
だって、アポロ〜広島弁バージョン〜ですよ!!私まだテレビで歌ったのしか見たことないんです。それもずいぶん昔の。この間のFCUWでやってくれたら良かったのに〜なんて個人的にブツブツ言ってたくらい。それが今聴けちゃうの???
「拓郎さんに作ってもらったのは1番だけなので1番とサビだけ広島弁で歌います。後は普通です〜!」
ステージの後ろにスクリーンが下りてきてそこに歌詞が出る。
「わーしらーがー生ーまれてくるーえっとえっと前にゃーもうーーー」
おおおおぉぉおおおぉぉぉぉおぉこれってホントですかー。色々あり過ぎて夢みたい。新曲2曲も聴けたでしょ、みんなのカープやったでしょ、ワンモアやったでしょ。私この後大丈夫?
でも岡野、広島弁でやると言った1番でも普通の歌詞と広島弁が入り混じってました〜。テンション上がり過ぎちゃってたんだね笑
その後はサンフジンズのメンバーも出てきてみんなでトーク、そして会場全員で「それ行けカープ」の大合唱でした。途中で膨らませた赤い風船を飛ばしたり、まるで球場で野球を観戦しているのと同じよう!!会場は大いに盛り上がったのでした。
なんていうか…緩やかだけどとてもとても暖かなイベントでした。にわかカープファンがバレて冷たい目で見られたらどうしよう〜なんて心配いらなかった。純粋にカープが優勝して嬉しいおめでとうー!!って気持ちが溢れたイベントでした。それなのに音楽がないがしろにされた訳ではなくて、ガチの対バンライブ!!
始まる前にいただいた冊子に、このイベントを企画開催した夢番地の大山高志さんのインタビューが掲載されていて、このライブがもう何年も前から企画されていたことを知りました。
企画段階から奥田民生さんとポルノグラフィティが内定されていたそうですが、でも。通常だと奥田さんとポルノは広島では別々のイベンターに招聘されるそうなんです。ということはこの2組が広島で一緒にライブできることってそうそうなかったことだったんですよ!!!
うわー、この企画を立てて開催までこぎ着けて下さった大山さん、本当にありがとう!
あっ、ていうかそれよりも何よりもカープが優勝したから全てが始まったのかーー!!!広島カープありがとう優勝おめでとう!
付け足しっぽい言い方してしまったけど本当にそう思っていますよ。またこんな幸せいっぱいのイベントが開かれますように、楽しみに待っています。
翌日17日は広島を離れて地元の映画館でライブビューイングを体験しました。初めての経験でしたが、ライビュで観る真赤激、16日とは違った趣向があって楽しかったです。
真赤激11月16日セトリ
1.さっさっサンフジンズ
2.サーフジーンズ
3.富士夫人
4.そのかわり
5.パン屋さん
6.ふりまいて
7.じょじょ
8.ちゅーきんキング
9.過注射
1.オー!リバル
2.サウダージ
3.メリッサ
4.真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ
5.みんなのカープ
6.LiAR
7.アゲハ蝶
8.ワンモアタイム
9.THE DAY
10.ハネウマライダー
EN 1.アポロ〜広島弁ver.〜
全員で「それ行けカープ」